藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ
「ゆり……」_チャラッ…
「っ百合……?」
百合は手を震えさせながら片手でネックレスを外そうとした。
「っ……」
「っ百合……俺が、やるから……」
「太輔……あり、がと……」
太輔は百合からリングのネックレスを外し、百合に渡した。
「うぅ?」
「ゆり……あなたはこのネックレスが大好きよね……」
「ぇへへ♪」
「これは……ママの大切な宝物なの……だから、
これをゆりに託すわ……(微笑)」_チャラっ…
百合はネックレスをゆりにかけた。
「うーうー♪」
「ふふ、気に入ったみたね……でも、まだ大きすぎるなぁ……」
「っ百合……お前……」
「私の、形見としてね……(微笑)
ゆり……大好き、愛してるよ……_ちゅっ…」
百合はゆりの頬に軽くキスをした。
「きゃっきゃ♪」
ゆりはさらに嬉しそうに笑った。
「……太輔、」
_そっ…
「っ……」
百合は左手で太輔の頬に触れた。
触れた手の感触、それはか弱く指先は震えていた。
「太輔……あなたは、本当にかけがえのない人……大好き、愛してる……何度も言える……
言葉にできないほど……あなたが好き……」
百合は一筋の涙を流す……
「っ……百合……」
太輔も涙を流し、涙は百合の腕を伝っていた……。
「太輔……ゆりを、ちゃんと守るんだよ?
太輔は、ずっと私を守るって、言ってくれたよね……だから、私の代わりに、
ゆりを守って……ずっと……支え続けて……これから、沢山の困難が、
来ると思うの……小さい山から大きな山まで……」
「っ…あぁ……そう、だな……ちゃんと、ゆりを、守る……守って、みせる、から……」
「大丈夫……太輔なら、最後までやり遂げられる……」
「っ……百合!!」_ぎゅっ…!