藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ
「……点、滴……私……」
「百合さん……」
「薮、先生……点滴なんて、どこで……」
「当然、持ってきていました。万が一のために……」
「伊野尾さん、八乙女先生まで……3人が、ここまで……」
「まぁね……百合ちゃん、自分でも、気づいているとは思うんだけど……」
「……死期が、近づいているんですね。わかります。
私、意識をなくしたとき……三途の川……なんですかね?綺麗な星がたくさんある、
川が見えたんです……」
「星の川……もしかしたら、天の川かもしれませんね……」
「天の川……今日は、七夕だったからかな……」
「っ百合、あまり喋るな……じゃなt.「いいの、太輔。」っ……」
「……私、今日に死ぬと思う。」
「「っ!?」」
「「……。」」
「私、点滴をしているからこうして話せるんだよ……本当だったら、私……」
「っ何馬鹿なこと言ってんのよ!今日は結婚式、大切な日なのよ!?
そんな日に、死ぬだなんて言わないで!」
「お母さん……でも、私の命はもう……だって、立てる力も、もうないの……」
「っそんな……そんな嫌よ!」
有希子は大粒の涙を流す。
「有希子……」
「っあなた!!」
有希子を抱きしめる裕志。
「っそんな……やだよ!やだ!
先生!なんとかならないの!?あと少し……せめて明日まで!
寿命を延ばしてよ!百合を助けてよ!!」
裕太は宏太の胸ぐらをつかみながら言い寄る。目には涙も浮かべていた。
「……ですが、彼女はこれ以上の治療を望んでません。
僕たちの役目は、ここまでです……」
「っそんな……」
裕太は落胆するように宏太から手を離した。
「……太輔、」
「っ!
なんだ、百合……」
「ゆり、を……抱かせて……」
「ぁ、あぁ……!
少し、体動かすぞ……」
太輔は仰向けになっていた百合をゆっくりと起きさせゆりを抱かせた。
「ふぇ、ぇぇ……ぇへへ♪」
すると不思議なことに、ゆりは泣き止み笑っていた。
「ふふふ……ゆり……」_チャラッ…
「っ百合……?」