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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ


「お兄ちゃん、お兄ちゃんは、とことん私に優しくしてくれてましたね。
小さい頃はどこに行くにしてもお兄ちゃんと一緒でした。
そんなお兄ちゃんは、高校生の時にスカウトされ、
モデルとして活動を始めていきましたね。
その頃からお兄ちゃんと一緒にいる時間は減って、
まだ小学生だった私には凄く寂しかったです。

でも帰ってくれば、まっすぐに私のところに来て『ただいま』と言ってくれました。
私はそれが、とても嬉しかった記憶を、今でも覚えています。
それくらい、お兄ちゃんは私にとって大きな存在だったんだなと思います。」



「っ百合~……(大泣)」



この時点で裕太は有希子以上に涙を流していた。



「そんな優しいお兄ちゃんも、時には厳しく怒ってきましたね。
私が勝手な行動をして迷子になった時や、友達と喧嘩してその友達を殴ってしまった時、
いろいろな場面で怒ってくれましたね。

お兄ちゃんの優しさは、いつも感じているよ?

最近では、ゆりが生まれすっかりベッタリです。
ゆりが嫌がっていても、諦めないところも尊敬しています(笑)」



「「「(笑笑)」」」



「っな、なんで急に笑い話になんだよぉ……(涙)」



「きっと、私が天国にいって太輔とゆりだけが残っても、お兄ちゃんが率先して、
ふたりを支えてくれるんじゃないかって思っています。だって、

お兄ちゃんはすっかり叔父バカですからね。
ゆりの反抗期も、しっかりと受け止めてくれると思います(笑)

私は、いつも一生懸命なお兄ちゃんが大好きです(微笑)



そして、最後は家族全員に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
みなさん、私をここまで育ててくれたこと、支えてくれたことを本当に感謝しています。

いつも、私の意見を尊重してくれて、アドバイスもくれる大切な家族……

私は、こんな家族を持って幸せです!
お父さんとお母さんの子供に生まれて幸せです!


本当に、ありがとうございました!
これで、しめらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。」



百合は家族に向かって深くお辞儀をした。



「「百合~、立派になって(涙)」」



「えへへ(照笑)」



そして花束と記念品を両親たちに手向けた百合と太輔であった。


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