藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ
「……俺は転校してくる前から、百合を忘れたことはなかった。
でもお前はすっかり忘れて、こいつと結ばれていた。
けど……俺はそれで良かったって……思ってる。今なら、そう思える。」
「和真くん……」
「……おい、」
和真は太輔に体を向けた。
「っなんだよ……」
「あと百合は数日しか生きれねぇけど、最後まで……
幸せにさせろよ(微笑)」
「っ……九条……」
「神城があの時言ったように……俺はお前が嫌いだった。目障りだった……でも、
今は全くそうは思わねぇんだ……だって、
お前ら超が付くほど熱っ苦しいんだよ。
正直、あれならしょうがねーって思っちまうよ。」
「「……。」」
「だから、俺は心からお前らを祝福する……」
「「和真くん(九条)……」」
「……誓約。藤ヶ谷太輔、
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、
悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、
その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います。」
「玉森百合、
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、
悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、
その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います。」
「……本当だな?」
「「うん/あぁ。」」
「……では、指輪の交換を。」
和真の手元には太輔が婚約指輪と一緒に選んだ結婚指輪、
“ミルキーウェイ”の指輪が二つ置いてあるリングピローがあった。
「このリングピロー、一ノ瀬らクラスの女子が作ったんだぞ。」
「っそ、そうなの……?」
百合は美香がいる方に体を向けた。
「いえいっ♪」
美香は親指を立てウインクをしていた。
「……ありがとう(微笑)」
そして向き直ると、太輔は指輪を取り百合の左薬指にはめた。
続いて百合が指輪を取り太輔の左薬指にはめる。
「綺麗……」
「お前のほうが、綺麗だから……」
「へへっ(照笑)」
「ここでもイチャつくんじゃねぇよ暑っ苦しい。
さっさと誓いのキスでもしろ。」