藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ
_ボワンっ!
「っなに!?」
「っ百合……!」
太輔が百合を抱きしめた瞬間、ある人物がふたりの前に現れた。
「「っ……!?」」
「……よぉ。」
「「っ和真くん(九条)!?」」
現れたのは神父の服を着た和真だった。
「っちょ!なんで和真が神父の格好してんの!?」
「に、似合わねー……」←
唯と亮介もすっかり驚いていた。
「こっからは俺が進める……それじゃ、讃美歌斉唱。」
「っ……は、はい!」
(九条さんが神父になったって聞いてないよぉ……涙)
奈央は急いで312番(祈祷)の伴奏を始める。
「「っ……」」
((なんで和真くん/九条なんだ……汗))
他の人たちもわけがわからないまま讃美歌を斉唱した。
そして歌い終わると……
「……聖書朗読、」
「ねぇ、和真くん……なんで和真くんが…(苦笑)」
「うるせぇ、黙って聞いてろ。」
「「は、はい……」」
((神父がそんな態度でいいんかいっ!))←
そして和真はヨハネによる福音(N-7)を読み上げていった。
「……『わたしがあなたたちを愛したように、互いに愛し合うこと、
これがわたしの掟である。
愛するもののために命を捨てること、
これ以上の愛はない。
わたしが命じることを行うなら、
あなたたちはわたしの愛する者である。
もう、わたしはあなたたちを僕とは呼ばない。
僕は主人が何をしているか、知らないからである。
わたしはあなたたちを『愛する者』と呼ぶ。
父から聞いたことはすべて あなたたちに知らせたからである。
あなたたちが互いに愛し合うこと、これがわたしの命令である。』。」
「「……。」」
((噛まずに読んだ……))←
「あー長ったらしい……まぁ俺から一つ言わせろ。」
「「偉そうに……」」←
「……ふたり共、結婚おめでと。
俺は百合と昔約束したにも関わらず王子になりそこねたけど、」
「「嫌味か……(苦笑)」」←
「俺は、お前らが結ばれて良かったって……思ってる。」