藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ
_リュミエール大聖堂中庭
今回はガーデンウェディングということで外で式を挙げることになっている。
その為ゲストたちは中庭に設置された長椅子に座ってふたりがくるのを待っていた。
祭壇から1番目にはふたりの両親と兄弟、ゆりは裕太の膝の上に乗っている。
「ぅーぅー」
「ママとパパがいなくて寂しいかぁ?おじちゃんがいるから大丈夫だぞぉ♥」
「裕太ったら……すっかり親気分ね(苦笑)」
「やーやっ」
「こら獅依留ったらっ……っすいません(苦笑)
どうやらゆりちゃんと遊びたいらしくて……(汗)」
「嫁にはまだ出さんぞ!」←
「裕太、気が早すぎるわよ(苦笑)
それにそのセリフは太輔くんがいうセリフでしょ!」
「おいおい、前髪いなくねーか?」
「そういえば、そうだな……九条の両親は、来てるんだがな……」
徹平と団司は和真がいないことに気づく。
「なぁ陸、前髪どこいったんだ?」
「さ、さぁ……来るときは一緒だったんだけど、トイレに行くって言ったきり
戻ってきてないんですよ……」
「お腹壊したんじゃね?(笑)」
玲は笑いながらいう。
「それにしては遅すぎよ!唯ちゃん、九条くんからなにか聞いてる?」
「いや、私は特に何も……ねぇ!亮介たちは何か知ってる?」
「いや……何も聞いてねぇよ。」
「そう……なら、和真はどこに行ったのかしら?」
「っ奈央のやつ……演奏失敗しないだろうな……」
ピアノのスタンバイをしている奈央、やはり大勢を前に緊張していた。
そんな様子の孫を栄吉は不安そうに見ていた。
「おじいちゃん、奈央なら大丈夫ですよ。
だって大事な友達のために弾くんですから(微笑)」
「そうですよ社長、自分の孫娘を信じないんでどうするんですか?
ひ孫の愛美ちゃんも見てますよ?」
「あうっ」
「ぁ、あぁ……そうだな(笑)
私の、心配しすぎだな……」
「社長、もうじき藤ヶ谷の方が入場してくると思いますよ。
もう50分ですからね。」
「ああ……自分の式じゃないのに変に緊張します!」
「涼介は、百合さんを自分の妹みたいにしていたからな(笑)」
「えへへ…(照)」