藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第23章 ♡Story70♡ ココにいるキセキ
「ぅ、うぅ……」
_ちゃらちゃら…
「……?これか?」
(赤ちゃんって、光り物好きなのかな……)
どうやらゆりは太輔が首にかけているネックレスが気になっているようだ。
「……これ、ママとお揃いのネックレスなんだ。」
「……?」
「パパの、大事なものなんだ……」
「ぇへ…ぇへへ(微笑)」
「っ気に入ったか……?ゆりも……
ゆりも、ちゃんとわかるんだな……(微笑)」
ネックレスを見て笑い出すゆり、太輔もつられるように微笑んでいた。
「っよーし!」
「ぅ?」
再び立ち上がりゆりを持ち上げる太輔。
「……お前がもう少し大きくなったら、お前にもこれと同じやつを託すよ……」
「……?」
「……ってなこと言っても分からねぇよな(笑)
……ぁ、ほらゆり……あそこ見てごらん。」
「……?」
「あそこに、ママがいるぞ(微笑)」
窓の下に目を向けると先ほど病室を出ていった百合達が中庭にいるのが見えた。
ちなみに百合は来海と遊んでいた。
「ぼーりゅっ♪」
「来海ちゃんアクティブだねー(笑)
つくづく北山先生似だわぁ」
「それ褒めてる?(笑)」
「……どうでしょうかねー(笑)」
「ひっでぇなー「あれ!?百合に北山先生一家じゃん!」
ん?陸くんたちに二階堂まで!?(笑)
どした急に!」
「百合から無事赤ちゃんが生まれたーって、グループラインに来たんっすよ!」
「それで、俺が陸から報告を受けたんです!」
「なっるほどー(笑)
でも今、取り込み中だからまだ病室にはいかないでね!」
「何でですか?」
「あのねー、太輔が今パパ修行中なの(笑)」
「パパ……」
「「修業中?」」
「そっそっ♪
だからそれまでは来海ちゃんと遊んでたの!」
「にぃちゃんたちもあそぶぅ!」
「よーし、じゃあかくれんぼだ!」
「二階堂先輩はしゃぎ過ぎですよ(笑)」
「……。」
ゆりは太輔と一緒に
じっと楽しそうにしている百合を窓から眺めていた。