藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第23章 ♡Story70♡ ココにいるキセキ
そして30分後に宏光が印刷から戻ってきたが……
「切手ないから送れませーん(涙)」
「やっぱりね(苦笑)」
「印刷してくれただけでも、ありがたいですよ。
これ、印刷代です。」
「どうもっす……(涙)」
「そんな泣かないでくださいよー(苦笑)
一応、陸とかクラスの人には手渡しか何かで渡しますから。
それに、切手貼って渡す人はそこまで多くありませんから。
大体手渡しで渡せる範囲です。」
「そぉ?(涙)」
「「だからいつまでも泣くな(苦笑)」」
「ふぇ、えぇん……(泣)」
「ゆりたん起きたのぉ♪」
「あらあら起きちゃった!よしよーし、よしよーし……
ママでちゅよー?」
「ぅ?(泣)」
「百合ちゃんすっかりママだね(笑)」
「そうね(笑)」
「っ…な、泣くなぁゆり……お、お父さん、だぞぉ……?」
「パパはもうちょい頑張れ(笑)」←
「ふぇ、ぇ……えぇぇぇぇぇぇぇんっ!!(大泣)」
さっきより大泣きなゆり。
「あーあ……太輔子守ヘタ!
先生でしょうが!子供相手の仕事でしょうが!」←
「い、いや……学生と赤ん坊はちg.「だめなパパでちゅねー」←…おい(怒)」
「藤ヶ谷先生、2年パパ歴が長い俺からアドバイス!
パパが赤ちゃんに好かれる方法は……」
「好かれる、方法は……」
「思いっきり親バカになれ(笑)
そーんな恥ずかしがってたら、泣き止むものも泣き止みませんよ。」
「……。」
「ここは恥ずかしがらず赤ちゃん言葉を使えばいいんですよ!
それに、1週間後には先生ひとりでほとんどのお世話をするんですよ?
これくらいでつまずいてはダメ!いい!?」
「いいっと、言われましても……」
「北山先生、この太輔ですよー?
こんな人がいるところじゃやりませんよ(笑)」
「でもやらなきゃ!」
「えぇぇぇぇぇんっ!(泣)」
「っよしよし、よしよーし……ゆりちゃん、ママだよぉ?」
「っふぇ……?(泣)」
「いないいない…ばぁ!いないいない…ばぁ!」
「……ぇへ(微笑)」
「いい子だねぇ(微笑)」
ゆりは泣き止み、小さく笑っていた。