藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第23章 ♡Story70♡ ココにいるキセキ
「百合ちゃん、おめでとう(微笑)」
「「っ……!」」
「元気な、女の子ですよ(微笑)」
生まれた赤子、ゆりは光の手に抱かれており大きな産声をあげていた。
「おぎゃあおぎゃあおぎゃああ!」
「っこの、子が私達の……」
「っあぁ……ゆりだ。
よく、頑張ったな(微笑)」
太輔は4時間の出産を終えた百合の頭を撫でた。
「っ……うん……」
百合は涙を流しながらも微笑んでいた。
「本当に、おめでとうございます(微笑)
無事産まれて本当に良かったです。
では一旦、ゆりちゃんのほうは一時預からせていただきます。」
「っはい……検査、とかですか?」
「うん、でも明日……いや、もう終わってるね(苦笑)
今日中には、他の人にもお披露目できるよ?
検査が終わり次第、病室にお届けるね(微笑)」
「っはい……(微笑)」
「それまでは、ゆっくり休んで。
もう夜中の12時過ぎだもんね(苦笑)
お子様には遅すぎる時間だよ?いや、もうお子様じゃなくてママだったね(微笑)」
「っ本当に、ありがとうございました……」
「八乙女……お前がいて、本当に良かったよ。
ありがとな……」
「僕はサポートをしただけですから(笑)
パパがママをちゃーんと支えていたからですよ、親分!」
「だから、その親分呼びはやめろって(苦笑)」
「ふふふふふ……(微笑)」
(ほんとうに、よかった……ゆりが、無事に生まれてきて……ゆり、
生まれてきてくれて、ありがとう……)