藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第23章 ♡Story70♡ ココにいるキセキ
_翌日
「っ百合、昨日動悸を起こしたって本当か……?」
「うん、心配かけてごめんね太輔……あのね、」
「どうした?」
「……予定日、6日か7日って言ったじゃん?」
「あ、あぁ……」
「もしかしたら、早まるかもしれないの……」
「っ……そっか…「ぅ゜…!っげほっげほっげほっ!ごほっ!」っ百合!!」
口元を押さえた瞬間に嘔吐をする百合。
「っ……ほら、洗面器……とりあえず、ナースコールするか……」
「ぉえっ…!ごふぉっ…!」
「っ百合……」
背中を摩る太輔。
「っ……」
(俺には……)
「ごほっごふぉっ……!」
「……。」
(俺には、こうして見てることしか……できないのか……)
_ガラッ!「玉森さーん!また嘔吐ですか?出せるものは全部出しちゃいましょうね」
「百合……」
それから数分で嘔吐は止まり百合の様態も落ち着いてきた。
「やはり、出産日が早まりそうな感じですね……」
「そうですか……赤ちゃんに、支障はでませんよね?」
「私は専門医ではないので、何とも言えません……」
「そう、ですよね……」
「では、八乙女先生をお呼びになりますか?」
「……一応、お願いします……」
_数十分後
_こんこん「玉森さん、入りますよ。」
「はーい。」
_ガラッ「あ、親分も一緒ですね。」
「親分言うな(苦笑)」
「百合ちゃん、症状が大分重くなってきたって話を聞いたよ。
大丈夫かい?」
「まぁ、正直なれました(苦笑)」
「そうかそうか。出産日は、やっぱり早まりそうだね……もしかしたら、
陣痛が明日か明後日に来るかもしれないから……」
「っ……わかり、ました……」
「っじゃあ、誰かしら付き添っていたほうがいいな……俺は、
明日明後日は土日で休みだから……」
「そうしてくれると、ありがたいし嬉しい……(微笑)」
「……結婚前なのにすっかり夫婦ですね(苦笑)」