藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第23章 ♡Story70♡ ココにいるキセキ
そして午後4時が過ぎた頃…
_ガラッ「やっほー百合ちゃん!」
「あ、徹平さん!団司さんと和真くんもいる!
他のみんなは?」
「3人は部活だ。」
「そっかぁ、陸と玲はテニス部で美香ちゃんはバレー部ですよね!」
「そ!陸がキャプテンで玲が副キャプテン!
美香ちゃんもバレー部のキャプテンとしてがんばってるよ。」
「みんなすごいなー」
「そういうお前も、大分腹膨れてるだろ。重くねぇか?」
「確かに重い(苦笑)
でもこの中に赤ちゃんがいるんだって思えば全然苦じゃないよ。
……あ、そういえばね!赤ちゃんが動いたの!」
「マジで!?」
「それはおめでたいな。」
「ふーん……どんな感じなんだ?」
「和真くん、触ってみる?
今もピクピクって動いてるよ。」
「へぇ……」
和真は百合のお腹に手を当ててみる。
「……ホントだ、動いてるな。」
「俺も俺も!」
続いて徹平がお腹に手を当ててみる。
「……動いてる!すげぇ!
もしかして音も聞こえるかな……」
今度はお腹に耳を当ててみる徹平。
「「おい…」」
((普通そういうのは旦那がするもんだろ……))←
「徹平さんくすぐったいですよ(笑)」
「音も聞こえる!」
「おい、赤ん坊にお前が父親と思われるのあれだろ。早くどけろ。」←
「ひっでー言いようだな!立花!」
「そろそろ旦那、来るんじゃね?」
「いやいやまだ来ないでしょ(笑)
もっと聞いてみy.「徹平くーん?何してるの?」…ふ、藤ヶ谷先生!?
来るの早くね!?」
「あ、太輔いらっしゃーい(笑)
今徹平さんに赤ちゃんの声聞かせてたの。」
「ふーん、」
「な、なんか微妙に怖いっす……(汗)」
「「ほら見ろ。」」←
「……赤ちゃん、今も動いてんのか?」
「うん、聞いてみて?」
太輔はしゃがみこみ百合のお腹に手を当て耳を澄ました。
_とくん……とくん……とくん……
微かではあるが、胎内の中動いていることが確認できた。
「……ホントだな。
俺らの会話も、聞いてんのかな……」
「ふふ…かもね(微笑)」
「「……完全に夫婦だわ」」