藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ
_1年前
「……先生は、怖いの?」
「っ……」
「私は……ずっと先生が好きだったの……今でも……。」
「……。」
「先生はいっつもはぐらかしてばっかり……
好きなのか嫌いなのかハッキリしてくれないし……。」
「……。」
「でも私は好き、だから……。」
百合はまっすぐ太輔を見上げながら言う。
「っ……」
太輔は目線をずらす。
「……またそうやって焦らすんだね……。」
「……。」
「そんな風にされると……私……
期待しちゃいますよ……?」
_グイっ…!
「っ……!?」
百合が太輔のワイシャツの襟元引っ張り……
そして……
_ちゅっ…
「……。」
「っ……!」
そして数秒のキスをしたあと百合は唇を離した。
「っ…ばっ…ぉ前…何して……!」
「これでも、からかってると思いますか……。」
「な、何でこんな、事……」
「……それだけ、貴方が好き……ってことです。」
「っ……」
「ふふっ…驚いている先生も、可愛いですよ?」
百合は妖しく微笑む。
「……百合、からかうにも程があるぞ……。」
「だーから、からかってないですよ?……だったら……
もう一度やりますか、せんせ~い?」
悪戯っ子のように百合は笑っていた。
「っ……お前、いい加減n.「私のこと嫌い?」……。」
「私のこと、嫌いですか……?」
「……。」
「嫌いなら、嫌いって言えばいいじゃないですか?
なのに、何で何も言わないんですか?」
「っ……俺は……」
「……ふふ、やっぱりハッキリしないんですね。
てことは……脈あり、って事で認識してイイんですね?」
「っ…だから、俺は……!」
「……また、来ますね。藤ヶ谷先生?」
「っ……」