藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ
_現在
「っあ、あれは……太輔がハッキリしなかったから……」
「……今なら、なんでお前があんな大勢の前でキスしたのか……
なんとなく分かる気がする……」
「ぇ……?」
「自分が、どれだけ相手を想ってるのかわからせるため……」
「っ……」
「だったんだろ?お前のあの時のキスは……」
「っ……そう、だよ……っ鈍感な太輔にはあれくらい、しないと……」
「……。」
「っじゃあ、今のキスも……そうだったの?
太輔が、どれだけ私を想っているのか……」
「まぁ、それもあるけど……一番は、」
太輔は辺りを見渡し、もう一度百合に視線を戻した。
「……?」
「……俺だけの女って、見せつけるためかな……」
「っ……_カァァっ!」
「他の男に、盗られたくないっていう独占欲だよ……。」_ちゅっ…
「っ…!///」
「太輔ったら、いつの間にあんな積極的になったのかしら……」
「今じゃ、少し二人の立場逆転してますわね(笑)」←
「った、たい、太輔……///」
「散々やってきたお前が、何今さら動揺してんだよ。」
「っだ、だだ、だ、だって…///」
「……明日の午後までに、病院に戻ればいんだよな?」
「う、うん……」
「んじゃ、今夜は沢山甘えさせてやるよ……」
「え゜!?///
っわ、わざわざこんな人前で言わないでよ!!///」
こうして甘くも楽しいクリスマスパーティーは無事幕を閉じた。
屋敷を出ると、外は雪が降っており少し積もっていた。
「はぁ……白い息だ……」
「ほら、冷えるから早く車に乗れ。」
「あ、はーい!」
ふたりは車に乗り込み家へ帰っていくのだった。
「へへへ…家帰ったら沢山温めてね?」
「はいはい。」
百合は太輔の肩に頭を乗せていた。
「「イチャつくのは二人だけの時でやれ(黒笑)」」←
((後ろで何してんだか……苦笑)
こうして甘いクリスマスイブを過ごした二人であったのだった。