藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ
「太輔!」
「な、なんだよ……」
「……私たちが初めて出会ったのは、
私がまだ小学生で、太輔はまだ大学生だったよね……」
「そう、だな……」
「私、今でも夢みたいだなって……思うんだよ?
だって……初恋の人が、こうしてすぐ傍にいるの……
ずっと、私といてくれた大事な人になっていた……
本当に、奇跡だなって思うの……。」
「百合……」
「太輔は……どう思う?
だって、今太輔がずっと一緒にいたいっていう女の子は
太輔が教育実習生の時に受け持ったクラスのひとりの小学生だよ?
だから、こんな奇跡があるのかなって……思うの。
普通なら、否定されてもおかしくないふたりなのに……
こうして沢山の人に見守られているんだよ?」
「……確かに、そうだな。
だから俺も……最初は否定されることを恐れてお前を受け入れなかった。でも……
いつの間にかお前は俺にとって大切な存在で……失いたくないって、
思うようになった……。
改めて考えると、不思議だな……でも俺は、」
「……。」
「どんな形であれ、俺はお前を好きになってたと思う……」
「太輔……」
「最初は、本当に人目に触れたくねぇし……
こんな大勢の前でキスとかそういうのも嫌だったのに……今じゃ、
そうは思わねぇんだよ……逆に、」_ぐいっ!
「きゃっ」
太輔は百合を勢いよく引き寄せた。
「っ太s._ちゅっ…っん…_クチュッ…んん!?///」
太輔は軽くキスをしたあとそのまま舌を絡ませた。
「「「……///」」」
太輔の行動に他の人たちは顔を赤くしていた。
そんなキスを1分ほどし、太輔は唇を離した。
「っちょ!恥ずかしいじゃん!///」
「お前が言うな(笑)
お前だって、よく人前でやってたろ?……特に覚えてんのは……
紫鶴大学の敷地内で思いっきり……
生徒が大勢見ている中でな……」
「っ……///」
「覚えてんだろ?
1年前の、あの日……」