藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ
「っ俺はここで……」
「っ太輔!はぁ…はぁ…いきなり走り出してどうしたの?」
百合には少し息を切らせながら太輔に追いついた。
「ねぇ百合ちゃん……」
「ん?」
「俺はここで……
『っなんで!?もしかしてまた同じものを買ったのっ!?』
『ちげぇよ(笑)
……あのお店、また行きたいって思わねぇし……』
『っじゃあ……』
・
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.
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『あれ、お前へのプレゼントだったんだよ。
正直、すげぇ焦ったけどな(苦笑)』
『っじゃあそれで……
『じゃあ私が何かアドバイスするよ!女子の好みだったら女子にお任せ!』
『ふぅん…なら話が早いかな……』
『へ?話が早いって?』
『ぇあ…いや……女子の意見とかあればすげぇ助かるなってこと。』
『なんか今日の太輔、妙にテンパってない?』
『別に、気のせいだろ。』
話しが早いって言ったのも……
『例えば……ぁ、この当店人気No.1の香水とかさ!
さっきお試しで匂いを嗅いでみたんだけど、香りも程よかったの!』
『なるほどね……』
.
.
.
『なら、これでいいか......』
『なんかあっさり決めてない?』
私の意見を言った後すぐ決めたのも……』
『……そう、
お前が1番欲しそうにしてから"それ"にしたんだ。』
俺はここで、香水をあげたんだよね?
確か……"SweetRose"っていうお店で……」
「っ太輔……」
(やっぱり、また記憶が……?お店の名前も、ちゃんと……)
「っねぇ太輔!」
「……?」
「っじゃあ……私に、嘘をついたことも…思い出した?
太輔、私を驚かせようとしてくれたの……」
「嘘?」
「っうん……」
「嘘……っ!
……そうだ、俺はあの店の前で……)