藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ
_現在
「先生マジかっこいいー(笑)」
「徹平くんまでからかうなよ……」
「(笑笑)……この時はまだ、芸能界に入ってないんだっけ?」
「はい、そのあとにスカウトされたんですよ。」
「これはその時のものよ。百合が初めて受け持った仕事よ♪」
「雑誌のスナップまで(苦笑)
何か1年前なのにもう懐かしいよ(笑)
あ、こっちはドラマの……クランクインした時のだ!」
「こーんな写真も、残っているのよ(笑)
そういえば……ドラマの撮影中、太輔くん事故に遭っちゃったのよね……」
「そう言えば、そうでしたね……太輔、記憶まで失っちゃって……
あの時、私すごい取り乱しちゃって(苦笑)」
_1年前(第1シリーズ 19章参照)
『……今日から俺がお前にピアノ全てを教える。』
『っあの……
仰っている意味が分からないんですけど……』
この時百合は柊と共にドラマの撮影をしており、太輔もその場にいる。
「……ん?あれって……」
そして太輔は現場を見学中、ある異変に気づく……
(あの照明器具……微妙に揺れてないか?)
『俺の言う事が聞けないの?』
『っだって……』
「……はーいオッケー!」
監督がOKを掛けた時…
_グラッ…!
照明器具がさっきよりも大きく揺れ…
「っ!?百合!」
「…どうしたの太s._ガシャン!…ぇ……?」
「っ百合!逃げろ!」
「っ太輔!?_どんっ!…きゃっ!」
太輔が百合を押したのと同時に照明器具は…
_ガッシャーン!
「っ太…輔……?」
百合を庇った太輔の元へ落ちてきたのだ……。
「っ嘘、だろ……藤ヶ谷さん……」
涼介も漠然とその現場を見る……。
あたりは一気に静まに返り百合は漠然となりながらも太輔の元に駆け寄った。
「嘘……ねぇ、太輔……」
「早く救急車を呼べ!」
「っはい!」
静まり返った現場は再び騒ぎ始めた。
「っねぇ…目を、開けてよ……」
百合が一筋の涙を流したとき、太輔はゆっくりと目を開いた。
「っ……百合……」
「っ太輔!」