藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ
_翌日
「よーし、みんな!今日は宿敵・桜ノ宮中との試合だ!
気合れていけよー!」
「「おおおっ!!」」
「みんな、頑張って!」
「あぁ、お前のサポートもあったし、ぜってぇ勝つからな(微笑)」
「っ陸……っうん!」
「よし!お前は1年にしてレギュラーだ!
全力出せよ!」
「はいキャプテン!」
試合が始まり互角の試合を繰り広げる。
そして試合は後半戦、あと1分を切ろうとしていた。
現在40対39と陸たちは1点負けている。
「陸!」
「っはい!」
陸はキャプテンからパスをもらった。
「相手のゴールはガラ空きだ!そのまま突っ走れー!
お前が決めれば勝つぞ!」
「っ……!」
「っ陸……!」
(陸、がんばって……)
「っさせるか!」
「あんなちっこいのにシュートを決められてたまるか!」
相手チームは必死になり陸の後を追いかける。
「っ……」
(絶対、シュートを決めてやるんだ……!)
持ち前の瞬足でリングを目指す陸、
そしてレイアップシュートを決めようとした瞬間…
「っよし……!」
(いける……!)
「っくそ……!」
_がっ!
「っぅわ……!」
シュートを阻止しようとした相手チームがボールを取ろうとした時、
誤ってバランスを崩してしまった相手が
陸の背中から押さえ込むように倒れ込んでしまった。
そして巻き込まれた陸は自分より遥かにでかい相手の下敷きになってしまった。
_ピピー!「赤6番、プッシング!」
「っう……」
相手が陸から退き陸は解放されたが少し様子がおかしかった。
「っ陸……?陸!!」
陸は膝を抑え、苦しそうな表情を見せていた。
「っ……くそ……!」
思わずベンチから飛び出す百合。
「っ陸!」
「っ……百合……」