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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ


_昼休み


昼休み、ふたりは入学式の時初めて会った木の下で待ち合わせをすることになった。



そして太輔が来て10分後、百合もその姿を現した。



「っ寒い中、呼び出してごめんなさい……」



『ううん、いいの。』



首を横に振る百合。



「……俺さ、
アンタのおかげで……大学に受かることができた……」



百合はメモ帳を取り出し何かを書き始める。



『ううん、あなたが努力をしたおかげよ?
私たちは、その手助けをしたまで』



「っでも、アンタがいなければ……今の俺は、いないんだ……だから、
感謝、してる……ありがとう……」



『こちらこそ、ありがとう(微笑)』



「……あなたのおかげで、教師への道を歩めるようになりました。
大学で、たくさん勉強して……先生みたいな、教師になりたいです。
先生みたいに、生徒を大事にできる……そんな教師に、なりたいです。」



『……(微笑)』



「先生、本当に……問題児だった俺と向き合ってくれてありがとうございました。」



『いいのよ。私は当然のことをしているまでだから(微笑)』



「それと……」



『……?』



「もうひとつ、あなたに伝えたいことがあるんです……
俺……」



『……。』



「あなたのことが……好きです。ずっと、先生のことが好きでした……」



『っ……?』



「あなたが、初恋でした……先生が初恋とか、ちょっと変だけど俺は……

あなたのことが、大好きです。」



『っ……』



「これだけは……卒業前に伝えたかった……もし、もしも……
寺嶌先生ところが嫌になったら、俺のところに来ていいから……俺、

本気だから……先生の、こと……」



『っ藤ヶ谷くん……』



「っ……じゃあ、俺はこれで……返事は、別になくてもいいから……
こんなことで、呼び出してすいませんでした……」



太輔は百合に一礼をすると、そのまま走り出してしまった。



そしてその後ろ姿を、百合はずっと見ていた……。

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