藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第22章 ♡Story69♡ ふたりが出会えたキセキ
「俺は……あんたらと同じ教師になってやるよ……同じ、高校教師に……」
「っ今から教師を目指す?そんな、
今のお前の成績じゃそんなn.「恭吾さん、私の生徒を悪く言わないで。」っ……」
「恭吾さん、彼は私の生徒です。いくら恭吾さんでも、
私の生徒を指図される筋合いはありません。彼が教師を目指したいって言うなら、
私は全力でサポートをするまでです。恭吾さんも、協力してくれるでしょ?」
「っしかし……もう2年の秋、今までを取り返すのはかなり厳しいぞ?」
「いいの……藤ヶ谷くん、今から教師になるためには、たくさん勉強が必要よ?
それでも、いいのね?」
「あぁ……何でも、やってやるよ……コイツより、いい教師になってやるよ……」
「っな……!」
「ふふ……その意気よ、藤ヶ谷くん(微笑)
大学に無事受かるまで、サポートするわよ?」
「……あぁ。」
_現在
「……ってか、太輔が教師を目指したきっかけって……」
「寺嶌先生に負けたくなかった、からでしょ?(笑)
あの時、感情的になっていったんでしょ?」
「っま、まぁ……正直なところ……」
「おい九条……」
「なんだよ神城……」
「お前、教師目指すか?(笑)」
「なんで俺に振んだよ!」
「なんとなく(笑)」
「それで太輔は……必死になって勉強を?」
「えぇ。突然、家に珍しく早く帰ってきたなって思ったら……
『家庭教師を雇って欲しい』ってすごい形相できたのよ(苦笑)」
「余程負けたくなかったんですね……」
「それで、お父さんにも許可を取って家庭教師を雇ったの。
それに加えて、すっかり不良も辞めて髪もバッサリ……
今の感じになったのね。」
「へぇ……恋は人を変えるか(笑)」
「それから今までの太輔が嘘みたいでね?一気に普通の生徒に戻ったの(笑)
それにはさすがに……白咲先生も驚いていたわ(苦笑)
でも太輔のその行動が、他の先生にも影響して……白咲先生以外にも
寺嶌先生をはじめいろんな先生方が太輔に勉強を教えてくれるようになったの(微笑)」
「凄い……太輔って、今の私くらいに凄いことしたんだね(微笑)」
「っそんな……お前ほどじゃ、ねぇよ……俺は、本来すべきことをしただけだ……」