藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第4章 ♡Story51♡ 九条和真
「っそれは......」
「......。」
「......あまり、人には言わないようにしていたつもりだったんですけど、
九条、昔かなりの泣き虫で......」
「マジで!?」
なぜか俺よりも先に徹平君が反応した。
「......徹平さんがいる前で、こんなこと言いたくないっすけど......」
「それが、どうかしたのか?」
「......百合の奴、当時イジメられっ子だった九条をよく助けてたんです。
それで二人は、結構仲良くて......」
「陸君、当時のことだから嫉妬してたんでしょ(笑)」←
「......北山先生、その話は別にいいでしょ。
ちゃんと俺の話聞いてください(怒)」
「ぁ、すんまへん......(汗)」
「......(汗)」
全くこの人は......何でいつもこうなんだろ......
「......話は戻りますけど、百合の奴、結構九条のことかばってたし、
九条も百合にはすげぇ懐いてたし......ある意味百合、
先生が教育実習に来た時よりうるさかったっす(苦笑)」
「ふぅん......。」
(俺ん時もかなりうるさかったけど、だったらどんだけうるさかったんだよ......汗)
「九条に何かあればすぐに『和真君和真君!』、だった......」
「......。」
「きっと今日の行動は、それと同じですよ。
百合自身はよく覚えてないみたいだけど、身体が覚えている......だから、
九条に対してかなり感情的だったんだと思います......
放っておけない存在だから......」
「......。」
「っだからって!九条が百合を好きだったり、
百合が九条を好きだって話はないっすけどね!」
「陸君、何を焦ってるの(苦笑)」
(そういやイマイチ藤ヶ谷先生の機嫌悪そ......汗
陸君、気を使ったみたいだけど......その言い分、
逆効果だと思うよ......汗)
宏光は冷や汗をかきながら思うのだった。