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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第21章 ♡Story68♡ 両家家族のご対面


「本来百合さんの寿命は持って来年の7月から8月まで……
そして、出産予定日は7月に被ってくるでしょう……そうなると、
出産後に命を落とす危険性があります。」



「っ……」



「っ百合……」



百合の肩に手を置く有希子。



「っお母さん……これは、なんとなく分かってたことだから……仕方ないよ……
赤ちゃんが、無事産まれればいい……だから、」




「百合……」



「私、入院する……赤ちゃんのために……」



「っ……」



「私、自分のために入院しないって決めてたけど……でも、赤ちゃんを守るためなら……」



「……わかりました。では手続きはこちらで進めます。
百合さんには、循環器科のほうで入院してもらうことになります。
薬も、できるだけ影響を与えないものに変えます。」



「はい……」



「担当医は、前と同じ薮宏太に任せることになるでしょう。」



「わかりました……あの、」



「どうかなさいました?」



「あの……クリスマスや、正月とか……家に帰れたりとかは……」



「それは……百合さんの病状次第ですね……
もしこちらで大丈夫と判断すれば、帰れますよ?」



「っそうですか……」



「あくまで、百合さんの体調を整えるために
入院するものだと考えてもらって大丈夫です。」



「はい……」
(はぁ……太輔と会う機会、また減っちゃうのか……)



「百合、お母さん達がちゃんとお見舞いに来るから、安心しなさい(微笑)
貴女に、少しも寂しい思いはさせないつもりよ?」



「っお母さん……うん、ありがとう(微笑)
帰ったら、入院の支度しないとね……」



「そうね……太輔くんも、寂しいでしょうけどね……」



「……では、手続きは明日までには済ますことができますので、
明日の午後2時以降循環器科のほうに行ってください。
検診も、予定通り進めますので。」



「わかりました、ではまた明日伺います。
百合、行きましょう。」



「うん……先生、ありがとうございました。」



「いえいえ、僕も……赤ちゃんが無事生まれる事を祈ってますから……
では、お気をつけて帰ってくださいね。」



「はい。」





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