第20章 ♡Story６７♡　最後の文化祭

『まもなくキャンプファイヤー終了でーす！』



校庭にはキャンプファイヤー終了のお知らせが流れ、七華祭は終わろうとしていた。



「もう……終わりか……」



「なんか、凄くあっという間だね……これで、太輔と踊るのも最後になっちゃったね……
もっと、踊りたかったなぁ……」



「でも、これでやっと休めるだろ？
今日はずっと動きっぱなしだったんだから……家でゆっくり休め……」



「うん……家には、太輔もいるしね(微笑)」



「……(微笑)」



そしてキャンプファイヤーに点火されていた炎は消され、外は少し暗くなった。





「あーあ、七華祭終わっちゃったぁ……これ終わったらもう進路選択だよぉ(泣)」



「美香ちゃん、専門学校行くんじゃなかったの？」



「行くつもりだけど……なーんか、ビビッとくるものがないのよねぇ……」



「そっかぁ……私は、子供を無事に産むことに専念する！」



「ふふ…がんばって！」



「もっちろん！
あ、太輔！着替えてくるからお兄ちゃん達のところで待ってて！」



「あぁ。」



「そんじゃまた後でね～！」



「あんだけ踊ってどんだけ体力あるのよ(笑)
ホント病人＆妊婦に見えないわ……」



「へへへ～(笑)」



「たっく(苦笑)」



「ふーじがや先生！」



「あ、陸……お前たちも着替えしに行くのか？」



「はい！にしても今日の感想どうっすか？俺たちのコスプレ！
あ、でも先生は百合しか目に入ってなかったかなー？(笑)」



「からかうなよ(笑)ピーターパン、すげぇ似合ってると思うよ。
玲くんもスタイルいいから王子様様になってるし……
団司くんも意外と似合ってたよ、赤ずきん。」



「ありがとうございます！
スタイルいいか～♪」



「やめてくださいよ……」



「なんか北山先生がしてるみたいで面白かったよ(笑)」



「それ、全く嬉しくないですから……」←



「はははマジでウケる～(笑)俺のコスプレは！？」



「あぁ……徹平くんは狼か……うん、普通。耳とかふさふさしてるね。」



「地味なかんそー(笑)でも立花に負けず前髪もなかなかじゃね？
ヘンゼルの格好(笑)」



「うん、百合の弟に見えたよ。」



「やっぱり弟かい……」