藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第20章 ♡Story67♡ 最後の文化祭
音楽と共に踊りだす生徒たち、和真は百合を上手くリードしていた。
「っちょっとあの和真がちゃんとリードしてるわよ!?」
「意外な才能だな!」
和真の様子に驚く唯&恭太郎。
「俺も百合ちゃんと踊りたーい……(涙)」
「お前相手じゃ、無理だろ。」
「亮介ひっでぇよっ!!(涙)」
「でもイチかバチか、誘ってみたら?
百合ちゃんなら心良く引き受けてくれそう……」
唯は百合をみながら勇斗に言う。
「っマジか!?」
「でも和真に殴られるのがオチだろうけどねー(笑)」←
「……(涙)」
「……俺、試しに誘ってみようかな。」
「「え゜っ!?亮介……」」
「なんだ、わりぃか?」
「だ、だってよぉ……(汗)」
「彼氏いるじゃん……多分来てるんでしょここに……」
「てか普通に来てるでしょ(笑)
ってことはここにいるのか!一度でいいから見てみたいなぁ……」
「そのうち踊るだろ、その時にわかるんじゃねぇの?」
「でもお前……誘うんだろ?」
「運試し。」←
「「運試しかいっ!」」
「和真くん、意外とダンスできるんだね……」
「ふんっ……うるせぇよ……にしても、」
「ん?」
「今日一日、大丈夫だったか?」
「うん、大丈夫だったよ。」
「そうか?」
「うん、みんなが支えてくれたからね(微笑)」
「……なぁ、百合……」
「どうしたの?」
「俺、前言っただろ?
お前の最期まで……俺は、お前を諦めないって……」
「う、うん……」
「そんなの、無理だってはじめからわかってた……でも、諦めきれなかった……」
「……和真くん?」
「今も、そうだ……今お前の腹の中に、
アイツとの子供がいるなんて信じたくない自分もいる……」
「和真くん……」
「だから……」
「……。」
「だから、この場で……
俺を嫌いって……
言ってほしい……。」
「っ……ぇ……?」