藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第20章 ♡Story67♡ 最後の文化祭
_百合side
「百合、いつもあのふたりに送ってもらってたんだろ?
一人で大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫だよ?お兄ちゃん、心配しないでよ(苦笑)」
「……不安だから俺が学校まで送ってく!」
「お、お兄ちゃん……(汗)」
「ほらほら遅刻するぞ!」
百合の背中を押す裕太、すっかり行く気満々であった。
「裕太ー!帽子か眼鏡をしていきなさーい!」
「はーい!」
「もぉ……(苦笑)」
裕太は帽子をかぶり百合を送っていくことにした。
校門前まで来たふたりだが……
「お兄ちゃん、ありがとう。もう学校だからここまでで大丈夫だよ。」
「っ……教室まで行く!」←
「いいってばぁ……(汗)
お兄ちゃんはもうk.「百合?」あ、和真くん!」
ふたりの後ろには和真の姿があった。
「お守り役のふたりはどうしたんだ?いつも一緒に来んだろ……
なんでお前の兄貴が来てんだ?」
「えっと……昨日実家に戻ったの。その事を徹平さん達に言ってなかったから(苦笑)」
「だから俺が送ってきたの!」
「……あそ。」
(相変わらずシスコンかこいつ……)←
「お兄ちゃん、和真くんも来たことだし大丈夫だから(苦笑)
だから家に戻って?」
「やぁだぁ!!」←
「「……(汗)」」
((餓鬼かっ!!))
しばらく駄々をこねた裕太だが、なんとか説得させ裕太を返した百合。
そのあとは徹平達とも合流し、今後も送り迎えをすることを聞いた百合。
そしてこの日は何も起こらず文化祭の準備を有意義にすることができたのであった。
だが百合はひとつだけ気がかりがあった。
「……。」
(太輔……)
「百合ちゃーん!帰ろー!」
「あ、はーい!」
(太輔、うちに来てくれないのかな……)
太輔がどんな答えを出すのかモヤモヤしていた。
「百合ちゃん、なにか考え事?」
「えっ!?」」