藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第4章 ♡Story51♡ 九条和真
「っ百合!!_グイッ!
お前、こんな時間に何してんだよ!今HLの時間だろ!」
突然後ろから腕を引っ張られた。
後ろを振り向いてみると予想にもしない人物が立っていた。
「っ太輔!?」
太輔だった......
なんで太輔がここに......
「なんでここに...」
でもそんなことを考えているうちに九条君の後ろ姿はどんどん小さくなっていた。
っこんな考え事してる時間はないんだった!!
「って今は太輔に構ってる暇ないの!
うち帰ったら話すから離して!!」_バッ!
そう、今太輔がどうのこうの考えてる暇はない。
太輔には悪いけど......
「っおい百合!!」
「っ九条君!待ってよ!!
私の話を聞いてったら!!!」
今は九条君のことで頭がいっぱいだから......
「っはぁはぁはぁ......!」
やばい......そろそろ息切れが......
遂に私はその場で足を止めてしまった。
「っ九条...君......」
それに九条君をすっかり見失ってしまった。
「っどうしよ......」
その場に座り込んだとき...
「お前、何でそこまでして追いかけてきたんだ。」
「っ!」
後ろから聞き覚えのある声......この声......
後ろを振り返ってみると...
「......。」
「っ九条...君......」
缶ジュースを片手に持っている和真が立っていた。
「お前、ばっかじゃねぇの?
そんな息切らしてまで来るなんてよ......」
「っだって、本当に心配なんだよ......偽善者って思われてもいい、
ただ九条君が心配なの......」
「......ほらよ。」_ポイッ
「うぉっ!?」
和真は缶ジュースを百合に向かって投げた。
「っとっとと...」
百合はなんとかキャッチ。
「......ここにずっと座ってんのもあれだろ。
向こうに公園あっけど......」
「あ、そこに行こうよ!そこだったらゆっくり話せるよ!」
「......。」