第19章 ♡Story６６♡　最後のお仕事、新しい命

「っ百合！急にお腹押さえてどうしたのよ！」



「お前、どっか具合悪いんじゃねぇか？
少し保健室で休んだほうが……「大丈夫だよ。ごめんね、心配かけて……」



「ったく、また無理に笑いやがって……バレバレなんだよ、作り笑いしてんの……」



「っ和真くん……別に私は……」



「……。」



和真は無言で百合の目の前まで歩み寄った。



「っ……なn.＿ﾋｮｲｯ！…きゃっ！」



そしていきなり百合を抱き上げた。



「っちょっと和真くん！降ろしてよ！」



「……保健室行ってくる。」



「っだから大丈夫だ……って和真くん！
私は大丈夫なの！！」



和真はそのまま保健室に向かった。



「だめ……文化祭で、体調壊されちゃこっちが迷惑なんだよ……
治せるもんは早いうちに治しておいたほうがいいだろ……」



「っ……」








「前髪……さりげなく美味しいところを……(睨)」



「お前も相変わらずだな……彼女は、九条に任せよう。」



「そうっすね……百合、どうしたんだろ……」



「がんの症状とは、ちょっと違うような気がしたのは気のせいかしら？」



「……妊娠？」



「いやいや玲！それはさすがにねぇだろ(笑)」



陸は笑いながら言う。



「……でも、あのふたりがそういう関係になっててもおかしくねぇだろ？
現にお前もしてたんだからよ。」



「っ……それとこれは別だろ！」



「でも……仮にそうだとしたら、百合の症状は妊娠の初期症状に似てるわ……
本当に、してるかもしれない……」



「もしそうだとしたら……百合ちゃん達はどうすんだろ……」



「……産む、だろうな。」



「「……。」」



団司の言葉に言葉をなくす陸達。



「っそう、よね……あの百合が、中絶しようだなんて思わないだろうし……」



「まぁそうだとしたら、俺らは温かく見守るしかない……
いつもどおりに、するのが一番だ。」



「そうですね……百合も、そう願うと思いますから……」