藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第19章 ♡Story66♡ 最後のお仕事、新しい命
「お母さん、私ね……」
『どうしたの百合、そんな深刻そうな声出して……』
「私……妊娠、してるかもしれないの……」
『……え!?
そ、それ……どういうことなの!?』
「っまだ決まったことじゃないよ……でも、可能性はなくはないから……」
『っ……そう……』
「それでね……念のために、産婦人科に行こうって思ってて……
それで、お母さんにも一緒に来てもらいたくて……」
『……そう、わかったわ。お母さんも一緒に行くわ。
いつなの?』
「出来るだけ早いほうがいいから……明日か明後日辺り……学校帰りに行きたいの。」
『わかったわ、明日行きましょう。』
「うん……お願いします……」
『百合と太輔くんの赤ちゃん、か……』
「まだ、決まったわけじゃないんだよ?」
『そうだけど……私もお婆ちゃんになるだって考えるとね……ふふふっ』
「もぉお母さんったらぁ……(苦笑)」
こうして有希子との会話を終えた百合。
「お母さんなんて?」
「うん、明日の放課後行ってくるよ。」
「そっか……もし、赤ちゃんができてたら1週間なのか?」
「そうだね、
赤ちゃん……できてるのかな……」
お腹に手を当てる百合。
「……不安か?」
「ううん……もし赤ちゃん出来ていたら……産むまでは生きなきゃなって……」
「大丈夫……俺が、ついてるから……」_ぎゅっ
優しく百合を抱きしめる太輔。
「うん……ありがとう、太輔……」
百合はお腹に当てていた手を太輔の後ろに回した。
「百合……」
「もし……もし、赤ちゃんができてたら、受け止めてくれるよね……?」
「あぁ、当然だろ……俺はどんなことでも、
受け入れる……」
「……世間の目も気にしない?」
「今に始まったことじゃねぇよ……そんなこといちいち言ってたら、
お前を守れねぇだろ……」
「っ……うん(微笑)」
太輔、ありがとう……。
大好き……
愛してる……。