藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第19章 ♡Story66♡ 最後のお仕事、新しい命
太輔に怒られ先生呼びをやめた百合は
シャワーを浴びるために浴室に入っていった。
「うぅ……なんかお腹痛い…張ってる感じするなぁ……便秘でもないしなぁ……」
お腹に違和感を感じ始める百合。
「……妊娠、してるかもな……最近腰も痛いし……お母さんに、
相談してみよっかな……」
百合はお腹に手を当て……
「……。」
(もし私のお腹に赤ちゃんが宿ったなら……それまでは生きなきゃ……)
総胸に誓い百合はシャワーを浴び始めた。
その頃夕飯の支度を再開させた太輔は……
「赤ちゃん、か……そんな事、あんま考えたことなかったな……」
(北山先生に、聞いてみようかな……)
ちなみに今夜のメニューはハンバーグ。
「……もっと、料理勉強しねぇとな……」
_数十分後
「太輔ー、今日のメニューはなんですかー?」
「ハンバーグ、お前好きだろ?」
「うん好き好k…っう……!」
「っ百合!?」
急にお腹を押さえた百合、太輔は慌てて百合を支えた。
「っごめんごめん(苦笑)
なんか、お腹が張ってる感じがして……」
「っおい……それってまさか……」
「可能性、あるかもしれない……だから、
お母さんに相談して産婦人科行ってみたほうがいいかなって……」
「そのほうが……いいかもしれないな……学校はどうするんだ?」
「もちろん行くよ……学校帰りにでも行くよ……」
「っそっか……」
「うん(微笑)」
「……。」
その後夕飯を終えた百合は有希子に電話をすることにした。
「もしもし、お母さん?」
『あら百合?
電話なんて珍しいわね。』
「うん……あのさ……今日お兄ちゃんから何か、聞いたりした?」
『裕太から?』
「うん、特に聞いてない?」
『聞いてないわよ?』
「そっか……」
『それが、どうかしたの?』
「お母さん、私ね……」