藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第19章 ♡Story66♡ 最後のお仕事、新しい命
再び百合side
「っおいマジかよ百合!?」
隼人でさえビックリしているようで百合の肩を揺すっていた。
「ピーしちゃったってことだろ!?
てかちゃんとしてやったのかっ!?」
「……(汗)」
百合はそっと視線を横にずらした。
それを見て何かを察したのか……
「ま、マジかよ……」
隼人はすっかり固まっていた。
「っ……百合!」
「ひゃいぃぃ!?」
形相とした顔で突然前に出てきた裕太に驚く百合。
「っ妊娠とかしたらどうすんだよ!?」
「っそ、それは……なったらなったでうm…「子供を産むってことが
どういうことがわかってんのか!?」
っ……わかってる……わかってるよ……セックスのリスクも、ちゃんとわかってるよ……
中学高校って、保健で習ったもん……」
「……俺は、百合の体調が不安だ……子供を授かるって、大変なことなんだぞ?
俺は、母さんのお腹に百合の生命が宿った時に……
母さんの辛そうな生活をしていたことを今でも覚えているよ……」
「っ……」
「妊娠するっていうことは、体力的にも辛いことなんだぞ?
普通の人でも辛いのに、病気をもって寿命も迫っている百合が
妊娠したらってわかったら……俺の心臓が持たないよ……」
「っ……もし、もし私が産みたいって言ったらお兄ちゃんは反対する?」
「反対……?そんなの……できるわけねぇだろ……
もし本当に、ふたりの間に子供を授かったなら……あの人にとって、
心の支えになる……それに、」
「……。」
「それに宿った命を、粗末にしてほしくないんだよ……!」
「っお兄ちゃん……」
「百合のことはもちろん心配だ。でもそれ以上に、宿った命に罪はない……」
「……そうだね、もしこのお腹に赤ちゃんが宿ったとしても、
その子には何の罪もない。」
「あぁ……」
「でも……だからね?私はちゃんと産む。
もし私と太輔の間に子供が出来たなら、私は受け入れる。
私の代わりに、その子が太輔を支えてくれるなら……私は喜んで……
産むよ?」
「っ百合……」
「逆にみんなが反対しても、私は産むよ……?」