藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第17章 ♡Story64♡ 修学旅行
昼食も無事済ませ、午後の部もアトラクションやお土産巡りを楽しんだ。
そして辺りは暗くなりライトアップ、パレードが始まる時間となっていた。
ちなみに七華高校の2年生ほとんどがパレードを見に来ており、
先生たちの姿も見られた。
「楽しみだね!」
「うん、そうだね……そういえば、」
「ん?どうしたの百合?」
「そういえば、こういうところに太輔と来たことないなって(苦笑)」
「ディズニーとか近いじゃん!そこにもデートしたことないの?」
「うん、元々デートしてたのは芸能界入る前だし……芸能界に入ってからは
クリスマスとか旅行ぐらいでしか……」
「そっか……百合、先生と付き合ってから芸能界に入るまで浅かったもんね……」
「うん……だから、今思えばデートした回数って数えるくらいだなって……
もっと、普通の女の子として……沢山デートしたかったかも……でもね!」
「……?」
「デートが出来ない分、私は毎日太輔に会えることができる……
だから、それだけでも私は嬉しい……」
「そっか……でも、もっとデートはしたかったんでしょ?」
「まぁね(苦笑)
でも、太輔は私を大切に思ってくれてる……だから、いいんだ……」
「百合、ちょっと悲しそうよ?
本当は、普通のカップルとして堂々とデートしたいんでしょ?」
「っ……そう、かもしれないけど……」
「……なら、お願いしてみてもいいんじゃない?」
「ぇ……」
「だって、百合を大切に思ってくれているんでしょ?
デートの2つや3つ……大したことなんてないよ……先生だって、
百合と同じこと思ってるかもしれないわよ?」
「……そう、なのかな……」
「先生だって、百合がそう言ってくれたら嬉しいと思うよ?
素直に、『デートに行きたい』ってお願いすればいいんだよ……人の目なんて、
気にしないでさ……」
「あり、がとう美香ちゃん……向こうに帰ったら、ちょっとおねだりしてみる(笑)」
「うん、そうしな……(微笑)」
「「……。」」
百合は美香と恋バナをしたわけだが、
後ろに居た男子勢はややポカンとさせながら話を聞いていたのだった。