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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第16章 ♡Story63♡ 思い出した約束、そして…


百合side


「っ……うん(微笑)」



「……(微笑)」



太輔の、温かくて……優しいぬくもりが身体中に伝わってきた……



私は、こんなに大事にされているんだなって……改めて思った……



「……そう言えば、プレゼント渡してなかったな……」



「プレゼント……そう言えば、そうだったね(苦笑)
今年は、どんなプレゼントくれるの?」



「……これ……」



太輔はポケットの中から小さい箱を取り出した。



その大きさは、アクセサリーがひとつ入るくらいのものだった。



「……アクセサリー?」



「みたいな、ものだな……ちょっと、左手を出せ。」



「え?う、うん……」



百合は左手を大輔の前に差し出した。



そして太輔は小さい箱を開け、指輪のようなものを出した。



「……指輪?」



取り出したものは輪が二重になった指輪で、



色はネックレスと同じピンクゴールド、



真ん中にはハートのようなダイヤモンドが飾られていた。



太輔は百合の左手を取り、その指輪を薬指にはめた……



「っ……!」



「……よかった、サイズはちょうどいいくらいだな……」



「っ太輔……これ、って……」



百合は指輪に目を向けた。



「……恥ずかしいけど、っエンゲージリング……婚約指輪だよ……」



太輔は恥ずかしそうに耳まで真っ赤になっていた。



「っ……」



顔を上げ、太輔を見上げた。



「……式は、お前が引退してからだけど……俺の気持ちだ。
俺は……お前しか、愛さない……」



「っ……太輔……」



「それは、その証だ……。
百合、俺と……」



「っ……」



「……結婚、してくれないか?」



「っ……!」



「まだ、気が早いかもしれないけど……俺と、結婚してほしい……」



「っ……」



私は、嬉しい気持ちでいっぱいです……



まさか、誕生日のプレゼントがこんなに素敵なものだなんて……



嬉しい……嬉しくて、言葉が出ない……でも、



もちろん返事は……


















「っ……はい、喜んで……(微笑)」






答えは、これしかない……。




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