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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第16章 ♡Story63♡ 思い出した約束、そして…


_百合side


百合は気分を変えるべく、3階にある客室の中にあるバルコニーから



夜空を眺めていた。



「……太輔、何であんなに和真くんのこと……そういえば、」



そういえば、アンクレットの意味……



百合はスマホを取り出し…



「グーグル先生に聞いてみよ……」



百合はネット上で意味を調べてみることにしてみた。



「あ、結構出てきた……とりあえず、一番上かな……」



ウェブページを開き、文章を読んでいく…



「……っ!」
(っもしかして……このことで太輔は……)



ようやく意味を知った百合、ウェブページに書かれていたのは……



【恋人・配偶者がいない場合、恋人募集中という意思表示になります。
一方で、恋人・配偶者がいる場合、浮気相手募集中という
意思表示になってしまいますので気をつけましょう。】



「っ……私が、右につけちゃうと太輔を裏切ることになっちゃうんだ……」
(っだから……だからあんなに……でも、和真くんも意味を知っていた……
なんで、和真くんはわざわざ……)





『男が女にアクセサリーって、なんとなく想像つくだろ……』






「っ……和真くんが、私のこと……ってないない!
ただの考えすぎだよ……和真くんが私のこt.“絶対に迎えに行く……!”…っ!?」



百合の頭に、突如フラッシュバックするかのように



幼い記憶がよみがえってきた……。



「っ……和真、くん?」
(っ……私、和真くんが転校するとき……)






_9年前


『お父さんの転勤で……僕だって嫌だよ!』



『っう、うぅぅ……』



大粒の涙を流す百合。



『やらぁ……ずっと和真くんといるの!!』



『っ僕だって……僕だってずっと百合ちゃんといたいもん!』



『っ和真くん……泣き虫だもん、私がいないと、ダメなんだもん……
離ればなれになったら、和真くんのこと守れないじゃん!』



『っ僕……僕、強くなる……百合ちゃんに、
守られなくてもいい強い男の子になる……』



『和真くん……』



『っだから!絶対迎えに行く……!』





「っ……和真くん……」



百合は自然と涙を流していた……。
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