第15章 ♡Story６２♡　誕生日会

「っ和真くん……アンクレットって、左につけるんじゃなかったの……？」



「……所詮、アクセサリーだし。
どっちにつけようが、関係ねぇだろ……」



「……まぁ、そうかもしれないけど……」



やっぱり、特に気にせずに……？



でも、それは違ったようだ……







「さっき俺がいった意味……知りたければネットで調べてみれば？
まぁ、無理に知ろうとしなくてもいいけどな……」



「……。」







「っ……！」



っそれって……



九条は、アンクレットの意味を知っている……？



わざと、左じゃなくて右に……



「っどういうつもりだよ……」



また九条に対して、憎しみに近い感情が芽生えた……。



ふざけんなよ、マジで……



どういう意味かわかって、わざと……






「っ……クソ……っ百合！」



「ぇ……」



「……。」



思わず、百合の名前を叫んだ。



百合は驚いた様子で俺を見てきた……。



「っ太輔！どうしたの？」



「……。」



九条はあからさまに怪訝そうに眉をひそめた。



「ちょっと、プレゼント渡すタイミング見つからなくてよ……ちょっと、
ふたりで抜け出せねぇか？」



だから、





この場に百合を居させたくなかった……。



「別にここでもいいじゃん(笑)
プレゼント、早くちょーだい！」



「っここでは、ここでは、渡しづらいっていうか……」




早く、







このふたりを引き離したい……。






「……まぁ、いいけd._ｸﾞｲｯ「おい…」っうお！和真くん！？
急に何！？」



俺が百合の手を引いたとき、九条は百合の手首を掴んで引き止めた。




っふざけんなよ……



お前、何様のつもりなんだよ……




「……今は俺と話してたんだよ。
勝手に連れて行こうとすんじゃねぇよ……」



「勝手に連れ行くなんて、人聞き悪いな……百合も、
それに同意しただろ……。」



「っちょふたり共……？」



百合は完全に戸惑っていた。



「……百合、行くぞ。」＿ｸﾞｲｯ



俺は百合の手を掴みその場を離れようとしたが……。