藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第15章 ♡Story62♡ 誕生日会
そして誕生日当日
「ねぇ太輔……」
「なんだ?」
「今日、私の誕生日だよね?」
「そうだな。」
「……誰からもお祝いメッセージ来ないのぉぉ!!(涙)」
「んだよ、そんなことかよ……」
「そんなことって何よ!
みんな、忘れてるのかな……」
「んなわけねぇだろ(苦笑)
今日は、みんなでサプライズでもあるんじゃねぇの?」
「サプライズ?」
「そっ……山田君が、迎えに来るはずだけど……_ピンポーン
噂をすれば……はーい、」
太輔は玄関に向かい、扉を開けた。
扉の向こうには涼介が立っていた。
「こんにちは、お迎えに来ました!」
「おーい、百合ー!」
「え、あはーい!」
百合は駆け足で玄関まで走ってくる。
「こんにちは百合ちゃん、」
「あ、あの……今日は仕事ないはず……」
「ないよ(笑)
でも今日は何の日かわかってるでしょ?」
「……私の、誕生日?」
「そ!みんな待ってるよ!」
「っみ、みんな!?」
「きっと驚くよ(微笑)
それじゃ二人共、行きましょう。」
「「あぁ/は、はい……」」
ふたりは涼介の車に乗り込み、みんなが待つという場所に向かった。
「っねぇ!太輔、どういうこと?」
「行ってみてのお楽しみだ(微笑)
きっと、驚くぜ……」
「……。」
(どっかの会場借りて、やるってこと……?)
そして車を走らせること20分、とあるお屋敷にたどり着いた……
「っここ……有栖川、先生の……じゃ、ない?」
「美咲さんのお屋敷だよ、
今日はここで百合ちゃんの誕生日パーティーを開きまーす!」
「……ほえぇぇぇ!?」
「吃驚しただろ?」
「っ当然じゃん……こんな、お屋敷でお誕生会が開かれるなんて……ましてや、
自分の……」
「着いたら、もう少し準備があるから百合ちゃんはおめかしね。」
「え、えっと……あの……(汗)」
状況が理解できないまま車を降りる百合、車を降りると
美咲、隼人、さおりの3人が待っていた。
「っ美咲さん!それに、隼人さんとさおりさんまで……」