• テキストサイズ

藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第15章 ♡Story62♡ 誕生日会


「ミルキーウェイ……天の川?」



「はい。デザインのほうは好評なんですけど、
商品名が天の川、すなわち織姫と彦星を連想させるようで……」



「ふたりが、年に1度しか会えない……からですか?」



「はい、その点で意見が分かれてしまうんです。」



「……これで、お願いします。」



「こちらで、よろしいのですか?」



「はい、実は彼女……ガンで余命を宣告されているんです。
もし天国にいって、アイツが織姫になったら……僕は彦星ととなって会いに行きます。
それに、誕生日が7月ですし……指輪が、
絆を繋いでくれると……信じようって思うんです。」



「……かしこまりました、こちらは式が決まってから受け取りになりますか?」



「それで、お願いします。」



「よく、彼女のことを考えていらっしゃいますね……きっと、
彼女も喜びますよ(微笑)」



「ありがとうございます(微笑)
それじゃ、お会計の方をお願いします。」




太輔は指輪を購入し、自宅へ戻った。



「ただいま。」



「おかえり!
はい、またクッキー作ったの!」



どうやら外出中に百合はクッキーを作っていたようだ。



「さんきゅ、」



百合は皿ごと持って来きていたので、



太輔はお皿からクッキーをひとつ取り口に運んだ。



「美味しい?」



「あぁ、すげぇ美味しいよ。」



「ねぇ!どこまで行ってきたの?」



「言うわけねぇだろ(苦笑)
誕生日までの秘密。」



「えぇ……まぁいいや!
誕生日楽しみにしてる!」



「あぁ。」
(指輪、絶対見つからないところに隠さねぇとな……
部屋は……なんとなく危険な気がしてきた……)←



だがそれ以外にめぼしい隠し場所は見つからなかった。



「……。」
(どうしよ……いっそ、北山先生に預かってもらおうかな……)



なぜか宏光に預けるという答えにたどり着いた太輔(笑)



そして翌日、太輔は指輪を持っていき宏光にあずけた。



「それ、絶対無くさないでくださいよ。」



「なら人にあずけんなっ!(汗)」
(まさか、同僚の大切な指輪を預かることになるとは……汗)



そして一時的に指輪を預かることになった宏光は、



来海の手に届かない所に保管することにしたのだった。
/ 564ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp