藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第15章 ♡Story62♡ 誕生日会
_それから数日後
この日は土曜日、太輔は早速指輪を見に行くことにした。
「ちょっと出かけてくるからな」
「誕プレ買いに行ってくれるの?(笑)」
「……かもな(苦笑)
とりあえず、そのことに関しては誕生日までお預けな?」
「うん!いってらっしゃい!」
そして太輔は指輪の専門店にやってきた。
「なにかお探しですか?」
「はい、彼女に渡す婚約指輪を探しに来たんです。」
「よろしければご案内させていただきますよ?」
「お願いします。」
「こちらの指輪は、結婚指輪とセットのものなんです。
婚約指輪はそのままお渡ししていただく形になります。
そして結婚指輪に関しては、
ご希望なさればこちらでお預りとさせて頂けます」
「……。」
(今はこういうのがあるのか……)
「セットではなくこちらの商品では、ダイヤがハート状になっております。
リングの形状に関しては結婚指輪とあわせやすいように構成されております。また、二重構造になっているのもポイントです。
色に関してはゴールド、シルバー、ピンクゴールドの
3種類がございます。」
「結構豊富なんですね。」
「はい、近年はデザインにこだわるお客様も増えているんです。」
「なるほど……」
(セットのもいいけど、百合らしいのは今のこれかな……)
「めぼしいものはございましたか?」
「はい、今のやつで色はピンクゴールドお願いできますか?」
「かしこまりました、ありがとうございます。
結婚指輪の方もご一緒にご検討なさいます?」
「はい、お願いします。」
「こちらのデザインですと……こちらはいかがでしょうか?
一見は従来の指輪の形なんですけど、
こちらに小さい宝石が散りばめられているんです。
通常はダイヤで構築されているんですが、赤のルビーや青のサファイア、
緑のエメラルドに黄色のトパーズなどが使われているんです。」
「綺麗、ですね……」
「ありがとうございます、我々はミルキーウェイと呼んでおります」
「ミルキーウェイ……天の川?」
「はい。」