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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第14章 ♡Story61♡ 甘えたいお年頃


『えぇ……どう、しましょうねー(笑)
まぁ、さすがに名前は伏せさせていただきますけど……
かなり驚かれると思いますよ?』



『どれくらいですか?』



『下手したら、世間から反感喰らいますから(苦笑)』





「だろうな(苦笑)」





『っそれほど……意外なお相手なんですか?』



『普通に考えたら、そうですね。』



『そのお相手というのは……?』





「……。」



「……。」







『先生です。私の、初恋の人です。
その人とお付き合いをさせていただいています。』



『……ぇ、ぇ、ぇ……?』







「お前にしちゃ、シンプルな答え方だな。」



「そりゃあ真面目な番組だもん(苦笑)
……ってかそれどういう意味!?」





『っあの……ぇ?』



『それが普通の反応ですよね(苦笑)
私、初恋が小学生の時で……その相手が当時教育実習生だった先生だったんです。』



『ずっと、想い続けていたんですか?』



『そう……なるんですかね。
彼とお付き合いする前は、別の人とお付き合いしていたんですけど……多分、
その時も無意識にずっと思い続けていたと思います……』





「っ……」
(百合……)



「っなんかハズい……!」







『事務所側は、既に知っておられるのですか?』



『はい、一部の友人や家族はみんな知っています。
なので……こうしてテレビで話す前は心苦しかったですね……ずっと、
こうしてファンの人達に隠し事をしていたんですから……』



『今、話した心境は?』



『言うまで、不安でしたけど……いざ言うとすっきりしました。』



『ちなみに……引退理由とは、関係あるんですか?
そこまで引退する理由には聞こえないのですが……』



『ガンのことを伝えるのと同時に、一緒に伝えたかったんです。
隠し事をしたまま、死にたくありませんでしたから……だから、
この場をお借りして話させていただきました。』



『わかりました、自分へのけじめといったところでしょうか?』



『はい、そうですね。』



『ここまで話してくださってありがとうございます。
これからも、頑張ってくださいね。』



『はい、精一杯頑張らせていただきます(微笑)』



こうして番組は終盤を迎えた。

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