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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第14章 ♡Story61♡ 甘えたいお年頃


ふたりは屋上に向かい……



「まだ誰もいねぇな、端のほうに行こうぜ。」



「だね!」



百合と和真はあまり人目が付きにくい端のほうへ移動した。






「ここなら、人目につかねぇと思う。」



「気遣ってくれてありがとう。
それじゃあ、お弁当見せて(笑)」



「急かすなよ……」



和真は包を外しお弁当のふたを開けた。



「……ほら、」



「お!見栄えはなかなか……でも問題は味だね。
ちゃんと分量量った?(笑)」



「量ったし!」



「はいはい(笑)
じゃあ、こないだ問題があった卵焼きからね……いただきます!」



百合は早速箸で卵焼きを掴み、口に運んだ。



「モグモグ……お、美味しい!味加減ちょうどいいよ!」



「っそっか……なら、よかった……(微笑)」



和真は小さく微笑み頬を染めていた。



「和真くん顔少し赤いよ?(笑)
大丈夫?」



「っ大丈夫だし!余計なお世話だよ!」



「ふふふ……ねぇ、どうせだったらお弁当取り替えっこしようよ!」



「っあ、あぁ……構わ、ねぇよ……」



「じゃあ交換!」



ふたりはお互いのお弁当を取り替えっこしそれぞれ味を楽しんだ。



「やばっ!これ本当に和真くんが作ったの!?
前より美味しくなってるよ……」



「さんきゅ……お前のは、優しい味がする……百合が、作ったのか?」



「っあ、えっと……うん!そう、だよ……?」
(っ本当は、太輔が作ったんだよなぁ……汗
思わず嘘言っちゃった……)



「……本当に、お前が作ったのか?」



「ぇ……?」



和真の思いがけない言葉に固まる百合。



「確かに、お前の味は優しい味だ……でも、これは……別の奴の味がする……
百合が作った、味じゃない……」



「っ……」



「……付き合ってる奴、いんだろ?」



「っそれ、は……」
(っどうしよ……今日やる番組で話すけど……今ここで……でも、
どのみち分かることだし……)



「どうせ今日やる番組で言うんだろ?
言っちまえよ……」



「っ……うん、いるよ?
ずっと、前から付き合ってる人……」





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