藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第14章 ♡Story61♡ 甘えたいお年頃
「不安でたまらないの……!
そうじゃないと、自分に負けそうで……弱音を吐きそうで……」
「っ百合……」_ぎゅっ…
太輔は思わず百合を抱きしめた。
「っそりゃあ、不安だよな……お前が一番、苦しいんだもんな……」
「っ太s.「でも……」……」
「俺が、いるだろ……俺に、頼れよ……!
俺が、お前を支えてやる!
辛いことがあったら、ちゃんと話してほしい……最後まで、俺が支える……」
「っ……太輔……」
「他の奴の前では、多少は強がってもいいけど……せめて俺の前だけでは……
俺の前では強がるな……余計な気も使わなくていい……全部、
受け止めてやるから……。」
「っ……」
(っ太輔……)
百合は静かに涙を流し、腕を太輔の背中に回した。
「っありがと…太輔……私、本当は薬を飲むだけでも辛いの。」
「あぁ。そりゃあ、あんな量を毎日飲めばな……」
「映画の撮影は、番組の収録も……体力的に辛い時が多くなったの……」
「だろうな……」
「学校の授業も、副作用のせいですごく眠いし……集中できなくて……」
「なら、思いっきり寝ちゃえばいいんじゃねぇの?
俺なんて、お前くらいの時はしょっちゅう寝てたぞ。」
「不良時代の太輔と一緒にしないでよ(笑)
それに、寝るに寝られないもん……だから、徹平さんが羨ましいの……」
「徹平くん、しょっちゅう寝てんのか?」
「うん、特に英語とかね(笑)
あ、でも……数学でも寝てるし、理科も社会も国語も……」←
「おいおいおい……5教科寝てんのか(苦笑)」
(さすがの俺も、理科は寝てなかったぞ……)
「あれで警察官なのがすごいよね……でも、
徹平さんみたいな警察官が増えたら日本終わりかも。」←
「……(汗)」
体力も少しずつ戻ってきた百合は朝食を済ませ、
徹平達が来る頃には何事もなかったように登校した。
「にしても、今日は雨かぁ……」
だが生憎の雨だった。
「せっかく桜咲いてんのに、この雨で散らなければいいけどなぁ……」
「ですねぇ……あ、和真くんだ!」
「んげ……」←
3人が歩く前には和真の後ろ姿があった。
「和真くーん!」