藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第14章 ♡Story61♡ 甘えたいお年頃
_翌朝
太輔は百合より早めに起きており、朝食の準備をしていた。
「ふぁ、はよぉ…たいしゅけ……」
そんな中百合はまだ眠たそうに目をこすりながら起きてきた。
「おはよう。今日は学校か?」
「うん……ふぁ…眠い……」
「お前、俺と同じくらいに寝て眠いとか……昨日、眠れなかったのか?」
「ううん、ちゃんと寝たよぉ…何でだろ……」
「……薬の、副作用かもしれないな……」
「かもねぇ(苦笑)
ちょっと顔洗ってくる。」
「あぁ。」
百合は洗面所に向かった。
太輔は再び朝食の支度を続けた。その時……
_どんっ!
「っ!?」
百合が行ったと思われる洗面所の方からなにか倒れるような音が響いてきた。
「っ百合!」
太輔はすぐ洗面所に向かった。
百合の元に行ってみると……
「……。」
「っ百合!しっかりしろ!百合!!」
百合はその場に倒れており、意識を失っていた。
太輔は百合を抱き上げた。
「っ百合!おい百合!」
「っ……」
「っ……」
(微かに反応してる……でも、このままじゃ……)
百合を持ち上げ、太輔は百合の部屋に行き百合をベッドの上に寝かせた。
「っ……しっかりしろ、百合……」
太輔が百合の頭を撫でたとき…
「っぅ……太輔?」
「っ百合!」
目を覚ました百合はゆっくりと起き上がる。
「っごめん、太輔……心配かけて……
でも大丈夫d.「っ大丈夫じゃねぇだろ!」
「何が大丈夫だよ……お前、完全に身体弱ってきてるだろ?
変な意地、張るんじゃねぇよ……」
「……ごめん、なさい…でもさ、
前も同じようなことがあったから……自分でもちゃんと自覚してるし……」
「なら、「いつもの私でいたいの。」……。」
「たとえ身体が壊れていても、私は普通の日常を過ごしたい。
学校にも、普通に行きたいしお仕事もしたい……自分で、
大丈夫って言い聞かせないと、不安でたまらないの……」