藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第13章 ♡Story60♡ カミングアウト
_撮影現場
「お疲れー百合ちゃん!
大丈夫?無理してない?」
「大丈夫ですよ涼介さん(笑)
そう言えば、このあとの番組の撮影ですけど……なんのやつなんですか?」
「急過ぎたからね(苦笑)
うん、百合……今の現状を、ファンの人達に伝えたいって言ってたでしょ?」
「は、はい……」
「それで、緊急特番放送的な感じかな。
30分だけだけどね。」
「っ私の、ための?」
「うん、だからこの時間を使って、
百合ちゃんのありのままの気持ちをテレビの向こう側に伝えるんだ。」
「っ……わざわざ、番組まで作るなんて……」
「それだけ、業界に影響を与えているってことだよ。
きっと、放送終了後はいろんな番組からオファーが来ると思うから、
前以上に忙しくなるって思ってくれるといいよ。」
「っわかりました。」
(ちゃんと、伝えなきゃね……)
映画の撮影も終わり…
「よし、じゃあテレビ局に向かうよ。」
「はい!」
「司会の人が仕切っていく感じだから、それに従っていれば大丈夫だよ。」
「わかりました。」
_テレビ局
テレビ局に入ると軽い打ち合わせが入り、そのまま撮影という形になった。
「今日は緊急特番ということで
『玉森百合、衝撃の引退!?今日、すべてを語ります!』を放送です!
そして先日、ホームページにても引退発表をされた
玉森百合さんにお越しくださいました。」
_ペコリ「……。」
カメラに向かって軽く会釈をする百合。
「今日玉森さんは、引退理由を語るそうですが……
引退を決めるきっかけは一体何だったのでしょうか?
玉森さんは、昨年芸能界に入ったばかりですよね?」
「はい、実は私……みなさんに言わなくてはいけないことが2つほどあるんです。」
「それが……主な引退理由なんですか?」
「えぇ、でもすぐには引退しません。あと1年は続けていきますので。」
「ですが、引退することには変わりはないんですね?」
「はい。なので、今日はこの場をお借りして全てを話します。」
「わかりました。先日突然、ホームページで突如発表された引退告知!
今夜引退理由を初めて語ります!」