藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第13章 ♡Story60♡ カミングアウト
太輔side
「時間的に、まだ起きてるとは思うけど……さすがに寝てるか……」
(久々の学校で、疲れてもいるだろうしな……)
鍵を開けドアを開けた。
_ガチャッ「ただいま。」
リビングの明かりは付いているはものの、
特に百合の声は聞こえてこなかった。
「……やっぱり寝てるか(苦笑)」
鍵を閉め部屋にあがる太輔。
リビングに入ると、テーブルに何やらコップが置いてあった。
「……あいつ、急いで薬を飲んだのか?
ってか、せめて流しに入れとけよ……って、」
よく見れば置き手紙のようなものが置いてあった。
『お水飲んでね。 百合より』
「お酒の後には水を飲めってか(苦笑)
さすがに、あの時ほど酔ってねぇし……」
(まさか百合、トラウマになってんのか……汗)
ちょっと不安に思いながらもコップに入った水を飲む太輔。
「はぁ……まぁこれで、二日酔いにはならねぇか。」
コップをシンクに入れると太輔は浴室に向かった。
「さて、シャワー浴びてさっぱりするか……」
_数十分後
「やっぱシャワー浴びるとさっぱりする……
百合も寝てるし、俺も寝るか……」
太輔は自室に入ろうとしたが……
「あれ……なんか明かりがついてる……俺、消し忘れたか?
まさか……百合?って、んなわけねぇか(苦笑)
……でもまさかな……」
太輔は気になり、隣の百合の部屋の扉を開けた。
「……あれ?
寝ている様子がねぇ……」
入ってみるも、百合はベッドにはいなかった。
「……やっぱりあの野郎……
勝手に人の部屋に入りやがったか?(怒)」
太輔は再び自室に戻り扉を開けた。
「おい百合、勝手に人の部屋……って、」
「すぅ…すぅ…」
「俺のベッドまで占領しやがって(汗)」
なぜか太輔のベッドで寝ている百合。
「ったく……ん?」
ふと足元に目がいった太輔。
「っなんだよこれ……って!
これ俺の卒アル……まさか、こいつ……(汗)」
卒業アルバムを片手に百合を見る太輔。
「ぜってぇ見たな……」