第12章 ♡Story５９♡　溢れる気持ち

太輔side


＿ｺﾞｸｯ…「……。」
(たまには、いいかもしれないな……)



久々にBarで飲んだお酒は、美味しかった。



「あ！そういえば今日はA.N.JELLが出てるんだったなぁ」



宏光はふと思い出したようでスマホを取り出した。



「歌番組かなにかですか？」



「はい！今日はスペシャルメドレーをやるんですよ！
小夜も録画してみてます♪」



「へぇ……あの小夜さんが意外ですね。
百合ちゃんも、今頃見てるかもしれないですね。」



「そうですね。」



「ちょっと今誰が出ているのか見てみよぉっと」



宏光はスマホでA.N.JELLが出ているという歌番組にチャンネルをかけた。



「お！ちょうどドラマのやつ歌うみたい！
『promise』かぁ……このあとは新曲の映画主題歌も歌うみたいですね！」



太輔と渉も覗き込むようにスマホ画面に視線を向けた。





『ドラマ主題歌としてもヒットしたこの曲！
『promise』です！どうぞ！』




『I will promise you ずっと君だけ見つめて
I will promise you ずっと君を抱きしめる
届けるよ 色とりどりの 愛を 君へ
永遠に約束を I love you forever…』





「なんでしょうかね、この気持ち……A.N.JELLの曲を聴いていると、
まるで自分のように重ねてしまうんですよねぇ……」



「うお……北山先生が何かを語り始めた……」←



「横尾先生……(苦笑)」
(でも確かに……自分と共感できる歌詞がちらほらって出てくると……)



ふと、自分と百合で重ねてしまう……



それくらい、引き込まれる曲だ……。



「この曲、柊くんのラップ部分あるんですよねぇ……
藤ヶ谷先生も、意外とラップいけるかもですよ(笑)」



「ラップなんて、やったことありませんよ(苦笑)」



「意外な才能が開花したりね(笑)
お、噂をしてれば柊くんのラップパートだ！」



「……。」