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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第12章 ♡Story59♡ 溢れる気持ち


百合side


「っはぁ……はぁ……はぁ……」



薬を急いで飲んだ私は、呼吸を整えていた。



「っ……」



今感じた……私の身体は、



どんどん壊れているのだと……



きっと、今までのように身体は……ついていけない……。



「っ……でも、」




これくらいでめげちゃダメ……



「夕飯、作らないと……」
(そう言えば、太輔は向こうで食べてくるのかな……)



百合はスマホを取り出し文字を打ち出した。



「……さっきより、だいぶ落ち着いてきたな……」



薬が効いてきたのか、身体がかなり軽くなった。



LINEを送って数分、太輔から返信が来た。



「やっぱり向こうで食べてくるか……まぁ、手が省けるからいっか……」



百合は料理の支度を始めた。











料理が出来上がり…


「よし、こんなもんでいっか。いただきます。」



料理を口に運び、百合はテレビをつけた。



「そう言えば、今日の歌番組に柊さん達出てるんだっけなぁ……
そこ見よ……」



チャンネルを変え…






『今夜はA.N.JELLスペシャルメドレー!
映画の主題歌も熱唱です!』





「メドレーか……楽しみだなぁ……」




『まずは、桂木廉のソロ曲『Miss You』
どうぞご堪能ください!』




カメラは廉を映し、廉は既に歌い準備を済ましていた。



そして前奏がなり……






『いつもそばにいてくれた笑顔が忘れられないから……』




いつも嫌味な所を見せる廉さんの歌声は、とても素敵だった。



そして歌詞も……ふと自分に重ねてしまった……





『あなたの香りも声も優しさも
この部屋に残る全てが愛しくて……』





「っ……」




そして曲は終盤に入り……




『誰より、誰よりあなたのそばにいたい
今でも、誰よりも強く愛しているんだ……』





「誰かの歌で、泣いたの初めてかも……」



私はいつの間にか、涙を流していた……



一度は聞いたことあるはずなのに、こんな気持ちになるなんて……



「……そういえば、アルバム貰ったっけなぁ……
もっといろんな曲聴いてみよ……」




『このあとは桜庭美男さんのソロ曲を披露です!』


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