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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第12章 ♡Story59♡ 溢れる気持ち


「……百合、」



「っ……私……ごm.「謝らないで……」っでも……」



「謝らなきゃいけないのは、私……ちゃんと話を聞かないで、逃げてごめん……
百合は、何も悪くないよ。」



「っ私だって!……もっと別の言い方があったのに……
美香ちゃんが信じられないのも、無理ないよ……私の方こそ、
ごめんね……?」



「っ百合……」



「っでも、私はこのまま延命治療を受けないつもりだから……」



「……わかってる、わかってるよ。
ただ、気持ちが追いつかなかっただけだから……でもちゃんと、
受け入れていくから……」



「美香ちゃん……」



「だって、私たち友達だよ?
ちゃんと、友達の思いを受け止めなきゃ……(微笑)」



「っ……」
(美香ちゃん……)



「そんな泣きそうな顔しないの!せっかくの可愛い顔、台無しになっちゃうでしょ?
せっかく、久しぶりに元気な百合を見ることができたのにさ……」



「っ……ありがと、ありがとぉ……美香ちゃん……
本当に、あり…がとう……」



「っもう!百合ってホント涙もろいんだから……」



「っだってぇ……」



「おい百合、マジで泣くなよ(苦笑)
みんな、ちゃんとお前の気持ちを受け入れてるんだからさ……」



陸は百合の肩に手を置く。



「っう、うぅぅ……」



「お前が選んだ答えなら、誰も後悔しない……百合がそれでいいなら、
俺らだって……それで、いいんだ……」



「っみんなぁ……ありがとう……これから1年、よろしくね……」



百合は手の甲で涙をぬぐいながら声を震わせていた。



「あぁ!当然だろ(微笑)」



「ほら!もう少しでHR始まるわよ。先生にまでそんな顔見られたらまずいでしょ?」



「う、うん……そうだね……」
(最後まで、元気な私でいなきゃ……)



「……ほらよ。」



「っ!?
和真くん!いつの間に!?」



突然後ろから声をかけられびっくりした百合は勢いよく振り向いた。



振り向いた先にはハンカチを持った和真がいた。



「今来た……ほら、これで涙ふけ。」



「っありがとう、和真くん……」




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