第10章 ♡Story５７♡　嫌いな敵

「つまり、アンタと百合と付き合ってるってことで……いいんだろ。」



「……あぁ、そうだよ。
俺と百合は付き合ってるよ……１年、前から……」



「ふーん……神城と別れたのは、お前と付き合うためだったのか……」



「……それ、陸から聞いたのか？」



「いや、百合から直接聞いた。神城と別れたって……でも、
驚きだよ……」



「何がだよ……」



「俺以外で付き合うなら、てっきり神城かと思ってた……だから、
この街に転校してきた時……もしアイツと百合が付き合っていたら、
百合を奪ってやろうかなって思ったりもしたけどよ……」




は？



なんだよ、それ……



百合を陸から奪うって……



その対象が陸じゃなくなったら……



「っ……！」



っまさ、か……




「お前は神城から百合を奪った……なら今度は……


















































































俺がお前から百合を奪う……。」








「っ！？」









っふざけるな……










なんだよ、それ……













「お前から百合を、奪ってやるよ……」







「っふざけるな……！」





ふざけるな……ふざけるな！





百合を俺から奪う……？






そんなの……







できるわけ……
























「俺は、百合と約束したことがあるんだよ……
果たさないと、いけない約束……」




「っ約束……？」



約束って、まさか……