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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第10章 ♡Story57♡ 嫌いな敵


太輔side



「お前が嫌いだ……。」



「……。」



「百合に、もう二度と近づくな……」



「……嫌だ。って、言ったら?」



「っ……!」



どこからこんな余裕ができるのだろうか……



「アンタ……コイツのことが好きなんだろ。
それに、ただの教師と生徒の関係でもねぇんだろ……」



「……。」



「どういう関係なんだよ……お前らは……それくらい、
教えてくれたっていいだろ……」



どうする……九条に、今の俺らの事を言っていいのか……?



「……。」



「はっ……さっきは散々喋ってたくせに、急に黙るんだな……
やっぱりお前ら、できてんだろ?」



なんて、答えればいいんだよ……



「……。」



「安心しろよ……俺は周りに喋る気ねぇし。」



「……脅しているつもりなのか……」



「別に脅してねぇし……それに言ったところでどうなる?
アンタだけじゃなくて百合にも何かと危害がいくだろ……


俺は、自分の手で百合を悲しませることはしない……」




百合を悲しませない?



百合を、悲しませたくないなら……




「なら、百合のことは諦めろ……お前が告白したところで、
百合をまた苦しめるだけだ……」




百合と九条は幼馴染だ。



百合はその関係を、崩したくないと思うはずだ……



なら、素直にコイツが身を引けばいい……



それが一番、百合を苦しめないんだよ……。




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