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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第9章 ♡Story56♡ 生への選択


美香と玲が走って行き…



「……俺も、美香ちゃんの気持ちわかるよ。
そりゃそうだろ!?大事な友達が、1年後に死ぬって……
本当に百合ちゃん、よく考えたのかよ……」



「……。」



「おい!志村……」



「お母さんやお兄ちゃんは、ちゃんとわかってくれたのに……」



「百合……」



「でもこれが私が選んだ道なの。だから、
誰がなんと言おうと後悔もしないし意見を変えたりもしない……」



「っ……ざけんなよ……」



徹平は小さくそう言うと病室を出ていってしまった。



「……。」



あっという間に病室の人数は減り残ったのは陸と団司、



3人だけとなった。



「……二人は、どう思ってるの?」



「……俺は、君が自分で出した決断って言うなら何も言うことはない。
志村が、子供過ぎるだけだ……」



「俺も、百合の意見を尊重する。
このこと、家族は知ってんだろ?」



「うん。事務所にも、ちゃんと伝えた……みんな、
わかってくれたのに……なんで美香ちゃん達は……」



「戸惑いを隠せないだけだと思うよ。つい昨日の百合みたいにさ。」



「そうだよね……私の言い方があれだったよ。
美香ちゃん達だって、時間をかければ納得してくれるよね?」



「そりゃそうだろ……俺らは、仲間、友達だからな……。」



「志村に関しては、俺の方からも説得しておく。」



「ありがとうございます団司さん。
玲の方は、どう思ってんだろ……」



「さぁn.「わりぃ、イマイチ美香を説得できなかった……でも、
ゆっくり考えさせて欲しいって……」



玲が病室に戻ってきた。



「無理もないよ(苦笑)
玲は、どう思ってる?私が、1年後死ぬこと……」



「そりゃあ、小学生の時から知ってる身からしたら嫌だよ……けど、
それはお前が決めることだしな。他人の俺等が、どうこう言う資格ねぇよ(苦笑)」



「そっか……」



「美香も徹平さんだって、わかってくれると思うよ。
九条だって、今はここにいないけどちゃんと納得してくれると思う。
あいつだって、俺らと幼馴染なんだからな。」



「そうだね……時間をかけるしか、ないよね……」
(太輔も、ちゃんとわかってくれるよね……)



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