藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第9章 ♡Story56♡ 生への選択
食事を終えて…
「やっぱ病院食って微妙……」
「体のためには、仕方ないものですよ(苦笑)
……では、私は本当に帰ります。」
「お付き合い下さってどうもです(苦笑)」
「それでは、良い答えを見つけてくださいね?」
「はい、ありがとうござます。
……お休みなさい。」
「お休みなさい。」
こうして翔は病室を出ていった。
それとすれ違うかのように慧が病室に入ってきた。
「玉森さん、消灯の時間になりましたよ?」
「ありゃ……もう消灯時間ですか(苦笑)」
「はい(笑)」
「……まだ眠たくないですよ……」
「規則は規則ですので(苦笑)
それより……治療の件、どうするんですか?」
「……なんとなく、答えは出てます。
でもそれは、明日家族を通して伝えますので。」
「……わかりました。では、お休みなさい。」
「おやすみなさいです。」
_パチン
電気は消され部屋は一気に暗くなった。
「病院で過ごす夜ほど、寂しい夜はないな……。」
百合はそう呟くと布団中に入り、眠りについたのだった。