藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第7章 ♡Story54♡ 病気…?
_翌日、紫鶴大学
「おはようございます。」
「おはようございます、藤ヶ谷先生……百合ちゃんの様態、どうですか?」
「……昨日倒れた原因は、貧血でした。
でも……」
「でも……でもどうしたんですか?」
太輔はいつものごとく宏光や渉に昨日の出来事を話した。
「っ白血病……」
「その可能性が、高いんですか……?」
「あくまで推測ですから、なんとも……」
「でも心配ですよ……今日検査やるんでしょ?
もしなにか引っ掛かったら……」
「……。」
(多分、俺が行く頃には検査は終わってるだろうから……
ほんと、何も見つからなければいいのに……)
_七華高校
「ねぇねぇ、何持ってけばいいのかな?(苦笑)
花とか果物は大げさでしょ?」
「軽くお菓子とかでいいんじゃね?
あ!丁度コンビニに百合が好きなチョコレート売ってんだよ。
それ買ってけばいいんじゃね?」
「そうね!」
「九条も、何か持ってくの?」
「……別に、お前らには関係ねぇし……」
なぜか和真は少し照れくさそうに視線を逸らした。
「……。」
(あの様子、絶対なにか用意したな(笑))
そして時間は過ぎ放課後、
陸達は百合のいる光咲病院に向かった。
放課後から少し遡り午前10時、百合がいる光咲病院では
百合の検査が始まっていた。
「じゃあ、ここに寝てくださいね。」
「はーい。」
(癌の再発なんて、嘘に決まってるよね……
あれはただの体調不良だもん……こんな大掛かりな検査したって、
なにも……出るわけないし……)
_午後4時過ぎ
「嘘よっ!!!!」
ガッシャーンッ!!
「っ百合!!」
突如病院フロアには花瓶が割れる音が響いた……。